By Daniel Horacio Agostini ファーストパーソン・シューティングゲーム(FPS)をプレイしたり自動車教習所にあるドライブシミュレーターを使用したりすると起きる、乗り物酔いによく似た現象が「3D酔い」です。F1ドライバーでさえドライブシミュレーターの3D酔いに苦しむことが元F1ワールドチャンピオンのミハエル・シューマッハの言葉から明らかになっていますが、この3D酔いを減らすのに効果的な方法として「仮想の鼻」を置く、という方法が挙げられています。 Purdue News - 'Virtual nose' may reduce simulator sickness in video games https://www.purdue.edu/newsroom/releases/2015/Q1/virtual-nose-may-reduce-simulator-sicknes
脳に微弱な電流を流すことで認知能力をアップさせるという手法が医学的に注目を集めていますが、同様の効果を得ようと世界中の人が「脳ブーストヘッドセット」を自作しています。はたして「脳をブーストさせることは可能なのか」「安全に行うことができるのか」について、専門家からさまざまな見解が出されています。 Neurostimulation: Hacking your brain | The Economist http://www.economist.com/news/technology-quarterly/21645509-diy-bundle-electronics-or-ready-made-device-it-possible-stimulate 1980年代以降、脳に与える磁場を変化させることで脳の神経細胞を活性化させる経頭蓋磁気刺激法(TMS)という医学的療法が注目を集め始め、近年では脳
赤ちゃんの脳、と聞いてなにを想像するか。 個人的には、「まっさら」という言葉が、まず最初に思い浮かぶ。 我々が最も無垢な時期であって、真っ白な紙、何も描かれていない黒板やホワイトボードのごとき存在。イギリス経験論の父、ジョン・ロックがいみじくも述べた、「白紙」(タブラ・ラサ)こそ、赤ちゃんの脳の状態ではないか、と。 本当に無垢な新生児微笑などを見る機会があると、心洗われる。こっちまで、まっさらな気分になる。育児の当事者だとそんなことは言っていられない時もあるわけだが、乳幼児の親である時期をすでに終えてしまった自分にしてみれば、赤ちゃんとは、たまに会う機会があるごとに切ないくらいスウィートな気分にさせてくれるピュアな生き物である。その子がたどりうる無限の可能性に思いを馳せる時、今この瞬間の彼なり、彼女なりは、やはり「まっさら」に違いないと思えるのだ。 そんな赤ちゃんの脳について世界最先端の研
By Leo Reynolds 人間と他の動物を決定的に分けるのは、高度に発達した人間の脳がもたらす高い知性です。ある研究チームではそんな人間の脳細胞をマウスに移植して定着させ、「半人間脳」状態のマウスを作り出すことに成功しました。 The smart mouse with the half-human brain - health - 01 December 2014 - New Scientist http://www.newscientist.com/article/dn26639-the-smart-mouse-with-the-halfhuman-brain.html この実験を行ったのは、アメリカ・ロチェスター大学メディカル・センターのSteven A. Goldman博士の研究チーム。博士は臓器提供を受けた人間の胎児から取り出した未成熟のグリア細胞を子どものマウスの脳細胞に移
by ThisIsIt2 我々は自分の意思を伝えるのに言葉や文字を使いますが、自由に言葉や文字が使えない人はなかなかスムーズに意思を伝えることができません。もちろん、そのような人のサポートのために色々な手段が用意されてはいますが、操作性に難があったり、装置が大がかりで高価だったりすることがあります。 独立行政法人産業技術研究所(産総研)では、これを解消すべく、脳波を用いて脳内の意思を解読し、意思伝達を行う「ニューロコミュニケーター」を開発しました。これ自体は2010年春に完成しており、2013年に発売される予定となっていましたが、早く利用したいという問い合わせが相次いだことから、計画を繰り上げ、2011年夏ごろに発売されることになりました。 詳細は以下から。 産総研:脳波計測による意思伝達装置「ニューロコミュニケーター」を開発 全身の筋肉が衰える「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」などの病気や
にもかかわらず、 あれから10年くらい経ちますけど、 池谷さんはずーっと研究者の立場のままでいる。 これは、絶対、なにか池谷さんに 変化があったんだろうなって思って、 ぼくは妙にうれしかったんです。 現役の研究者として長くはいられないと思う、 って言ってた人が続けてるわけだから、 なにかが変わったんだろうと。
私たちが行動しようと思ったら,自分がどこにいるかを把握している必要がある。その情報を,脳はどのように得ているのだろう? 脳活動というのはつまるところ,脳神経細胞の集団的な発火だ。その信号から「空間内での自分の位置」という情報を得るのに,脳はどんな仕組みを備えているのか。 今年のノーベル生理学・医学賞は,そうした動物の空間把握のメカニズム研究の先駆けとなった英ロンドン大学ユニバーシティーカレッジのオキーフ(John M. O’Keefe)博士と,近年,この研究を一気に発展させて注目を集めたノルウェー科学技術大学のモーザー博士夫妻(May-Britt Moser,Edvard I. Moser)に授与されることが決まった。 オキーフ博士は1971年,ラットが部屋の中を歩き回っているとき,「右の隅」「左寄りの中央」など,ある特定の場所に来た時に発火する細胞を,海馬の中から発見した(右図)。ラット
アルツハイマー病は、脳に異常なたんぱく質が蓄積することが原因と考えられていますが、それよりも前に、脳の中で神経細胞の表面にある突起が減るなどの異常が起きていることを、東京医科歯科大学などのグループがマウスを使った実験で突き止めました。 アルツハイマー病の早期発見につながる可能性があると注目されます。 研究を行ったのは、東京医科歯科大学の岡澤均教授らの研究グループです。 アルツハイマー病は、脳にアミロイドベータと呼ばれる異常なたんぱく質が蓄積し、神経細胞が壊れることが原因と考えられていますが、詳しいメカニズムは分かっていません。 グループでは、遺伝子を操作し、アルツハイマー病になるようにしたマウスを使って、発病前から発病後にかけて、脳の神経細胞にどのような変化が起きているのかスーパーコンピューターで詳しく解析しました。 その結果、まだアミロイドベータが蓄積していない生後1か月の若いマウスの脳
アジャイルなソフトウェア開発の実践においてプログラムの改善にリファクタリングが欠かせないのと同様に、プロジェクトを本当の意味で改善するためには開発にかかわる人間の脳(ウェットウェア)をリファクタリングすることが重要という考えのもと、認知科学、神経科学、学習理論、行動理論などを駆使し、人間の脳がどのように機能するかを明らかにします。本書で紹介するテクニックを実践すれば、読者は学習スキルおよび思考スキルを向上させて日々の生産性を20%から30%改善できると著者は言います。『達人プログラマー』の著者による最新刊! 翻訳者によるサポートページ。 和書(日本語翻訳版)のサンプル ● 本書の地図(日本語版マインドマップ)のPDF(1MB) ● 「日本語版に寄せて」「賞賛の声」「まえがき」のPDF(1.5MB) ● 「1章 初心者から達人への道」のPDF(5.5MB) 日本語版に寄せて 賞賛の声 まえが
しこたま酒を飲んで記憶をなくし、どうやって家に帰ってきたのかも覚えていない……といった経験をしたことのある人もいるかもしれませんが、一般的な認識とは裏腹に、アルコールにはある特定の記憶を強化する効果があることが明らかになりました。 しかし酒をたくさん飲めばいいかと言えばそういうことでもなく、強化される記憶は自分自身で認識できない潜在意識の部分であり、ある病気と密接な関係があるとのこと。 アルコールによって強化される「記憶」についての詳細は以下から。Can alcohol help the brain remember? Repeated ethanol exposure enhances synaptic plasticity in key brain area, study finds テキサス大学オースティン校のアルコール依存を研究する施設「Waggoner Center」が、アルコー
TOPICS 発行年月日 2005年12月 PRINT LENGTH 440 ISBN 978-4-87311-271-8 原書 Mind Hacks FORMAT Print 本書『Mind Hacks』は、最新の脳科学を基にした解説と簡単な実験で、脳と心のはたらきを知る、まったく新しい脳の本です。たとえば、目には「盲点」が あり、その部分は何も見えないはずなのですが、いつもはそれに気づくことはありません。それは目が高速に移動し、脳がそこから得た映像を滑らかにつな ぎ合わせているからです。本書では長い間かけて進化してきたこのような脳のはたらきを、Webサイトの動画や身体を使った“ハッキング”で明らかにしま す。脳がどのように自分を「ごまかして」いるのか、それを知ったとき、世界 はまったく違うものに見えるでしょう。本書で扱うテーマは「脳の構造」「視覚」「聴覚」などの基礎的なものから、それら
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