はじめに話をうかがったのは、金城学院大学の北折充隆教授。 社会心理学が専門で、「迷惑行為はなぜなくならないのか」というタイトルの著書もある、この分野の専門家です。 北折教授によると、迷惑行為のきっかけになっているのは「お調子者の目立ちたいという」衝動。 ただ、当事者たちはあくまで、友だちという「身内」の中で完結しているという意識で、「社会の広さを想定しきれていないことが大きい」と指摘します。 「社会の広さ」がわかるように、北折教授がよく使うという話を教えてくれました。 それが、「500の3乗」です。 自分にSNSの友だちが500人いると仮定します。 その友だちにも500人の友だちが、その友だちにも500人の友だちがいるとすれば、それで1億2500万人。 SNSで500人の「友だち」がいる人が、2段階、拡散すると計算上は、日本の人口とほぼ同じ数の人に伝わることになります。 フォロワー500人