社会で働いていると、「人から愛されること」の重要性に気づきます。 愛されているから、仕事で指名される。愛されているから、先輩に相談をしやすい。 社会のなかでの「愛され力」は、そのまま「働きやすさ」に直結するといっても過言ではありません。誰からもあまり嫌われず、人から愛されて働きたい。みんなそう思っているのでは? そんなふうに「みんなから愛されている人」として、筆者の頭に真っ先に浮かんだのは、林家木久扇師匠。そう、長寿TV番組『笑点』の黄色い着物でおなじみの落語家です。 あいさつは明るく、大喜利をすれば突飛な答えを繰り出す「おバカキャラ」として知られる木久扇師匠。笑点に出演して50年。長きに渡って、お客さんとメンバーから愛されてきました。 そんな木久扇師匠は今年、ご自身の人生訓をまとめた初の生き方指南本『イライラしたら豆を買いなさい 人生のトリセツ88のことば』(文春新書)を刊行。高座生活6