「あなたのプロジェクトでは、どのような開発プロセスを採用しているだろうか?」 ご存じのとおり、「開発プロセス」とは、ソフトウェア開発の進め方を定めたものである。一般に開発プロセスでは、開発作業の手順と内容、それを実行すべき担当者の役割、各作業の成果物であるドキュメントやプログラム、さらにそれらの指針となるガイドラインなどが定義されている。 今日まで、そのような開発プロセスがソフトウェア開発を成功させるために数多く出現してきた。これらは、単に開発プロジェクトの規模や開発言語だけを背景に考え出されたわけではない。当然、当時のソフトウェア開発が置かれていた状況や要求が大きく影響している。 そこで本稿前半では、開発プロセスの成り立ちから、現在の最新開発プロセスが誕生するまでの経緯を、その時代背景を含めて説明する。このような開発プロセスの歴史を知っておくことは、開発プロセスの本質を理解するうえで役立