食文化は技術革新と共に発展してきた。冷蔵・冷凍技術の進歩で食品の長期保存や長距離輸送が可能となり、電子レンジの登場で冷凍・レトルト食品が手軽に楽しめるようになった。現在もIH・スチーム・圧力調理など様々な技術が研究され、家電や業務用調理器に活用されている。そんな中、これまでとは違うアプローチや独自の技術で食の発展に挑もうとする企業があった。 揚げ物の理想「外はカラッと中はジューシー」。それが熟練の技がなくても簡単に実現できるという機械が注目されている。その名も「Dr.Fry」。既存の業務用フライヤーに後付けすることが可能で、外食チェーンやスーパー、有名シェフのレストランなどが次々と採用を決めている。 この「Dr.Fry」を開発したのは東京・港区にある「エバートロン」。電波で食品中の水分をコントロールする技術を研究、それを応用することで食品の水分を逃さずに表面をカラッと揚げる装置を開発した。