いまや、ユーザー数が5億人を超えた「フェイスブック」。 その影響力を懸念して、「ルールが必要」との声が上がっている。 英国の首相に就任したデイビッド・キャメロン。彼が国民を導くための助言を求めた相手は他国の指導者ではなく、世界最大のSNS「フェイスブック」のマーク・ザッカーバーグCEOだった。 7月の上旬にビデオ・チャットを通じて行われた二人の意見交換は、さながら首脳会談のようだった。もちろん、フェイスブックは領土を持たなければ、遵守すべき法制度もない。厳密に言えば、フェイスブックは株主以外に対して責任を負うこともない。だが、フェイスブックを"国"になぞらえる人がいるのも事実だ。 実際、5億人のユーザーを抱えるフェイスブックは人口だけを比べるといまや、世界で3番目の規模を誇る"超大国"なのだ。米テンプル大のデイビッド・ポスト教授は「人々が自らの責任のもと、自由に行動できる点は国家と同じ」と
