【ローマ藤原章生】イタリア・ミラノの検察庁のマフィア対策班は9日から13日にかけ、南部カラブリア州を拠点とする同国最大級の犯罪組織「ヌドランゲタ」の構成員と関係者305人を一斉逮捕し、現金約6000万ユーロ(約66億円)を含む資産を押収した。 組織は、勢力を海外に広げ、コロンビア、メキシコの犯罪組織と共謀して欧州へのコカイン密輸で荒稼ぎしてきた。その巨利で関係会社がミラノやローマの高級ホテルやレストランなどを買収していた。ドイツ、カナダ、豪州にも支部を持ち、08年時点の当局の推計では、組織の年間売り上げは国内総生産の3%に当たる約460億ユーロ(約5兆円)に達するとみられる。 AP通信によると、一斉摘発はカラブリア州の町ロザルノで始まり、地元ボスらが麻薬密輸や資金洗浄などの疑いで逮捕された。ミラノのある北部ロンバルディア州では州内のメンバー約500人のうち160人が逮捕された。逮捕者にはミ
イタリア南部カラブリア(Calabria)州サン・ルカ(San Luca)村の路上で、通行車両を検問する警察官(2007年8月18日撮影、資料写真)。(c)AFP/Antonio TACCONE 【7月13日 AFP】イタリア警察は13日、南部カラブリア(Calabria)州を拠点とする犯罪組織「ヌドランゲタ(Ndrangheta)」の一斉摘発を実施し、メンバー300人あまりを逮捕したと発表した。 マフィアの摘発としては近年で最も大規模なもので、カラブリア州および経済的に豊かな同国北部の一部の地域に総勢3000人の警察官が投入された。ヌドランゲタは、これらの地域で殺人、武器取引、密輸、恐喝などの犯罪を繰り返していたという。 ヌドランゲタは、ナポリ(Naples)を拠点とする「カモッラ(Camorra)」、南部シチリア(Sicily)の「コーザ・ノストラ(Cosa Nostra)」、南東部プ
イタリアの犯罪組織「ンドランゲタ(Ndrangheta)」の一斉摘発をミラノ(Milan)での記者会見で発表するカラブリア(Calabria)州警察特殊作戦部のマリオ・パレンテ(Mario Parente)部長(2010年7月13日撮影)。(c)AFP/GIUSEPPE CACACE 画像作成中 � @jdU 【7月14日 AFP】13日に300人が一斉摘発されたイタリアの犯罪組織「ヌドランゲタ(Ndrangheta)」は、拠点とする伊南部カラブリア(Calabria)州から欧州北部・西部から米国、オーストラリアにまで及ぶ、広大な国際犯罪ネットワークを張りめぐらせている。 近年になってヌドランゲタは「合法」ビジネスを隠れみのとしてきた。13日の摘発対象となったのはイタリアの健康業界だ。 イタリアの4大マフィア組織の中でもヌドランゲタは、南部シチリア(Sicily)の「コーザ・ノストラ(Co
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