追悼警戒、厳戒の北京 習政権「悲劇」封印―天安門事件35年・中国 時事通信 外信部2024年06月05日07時09分配信 天安門事件の現場となった北京の天安門広場前=4日 【北京時事】中国で学生らの民主化運動が武力弾圧された1989年の天安門事件から、4日で35年を迎えた。当局は追悼や政権批判の動きを警戒し、警備を厳格化。遺族らが真相究明を求める中、習近平政権は事件を正当化し、「悲劇」の封印を図っている。 台湾で天安門追悼集会 頼総統「権威主義に対抗」 4日、事件の現場となった天安門広場周辺は普段より厳重な警備が敷かれた。天安門の楼上は終日閉鎖。広場に通じる道では身分証の確認が行われ、「臨時の外交活動があり、通れない。詳細は職務上の秘密だ」として記者の通行が許可されなかった。多くの犠牲者が出た地下鉄駅の周辺でも3日夜、私服姿の要員が多数配置され、通行人に目を光らせた。 中国の人権問題を扱う