石油元売り国内最大手のJX日鉱日石エネルギーの木村康社長は19日、読売新聞のインタビューに応じ、発電事業を拡大していく考えを明らかにした。 東京電力の火力発電所の買収にも意欲を示した。 木村社長は、火力発電所の新設について、「(新増設する際に電力会社に競争入札を義務付けるなど)いろんな議論が出ているので、当社が培った技術が使える形で参入したい」と述べた。 JXはIPP(電力卸売事業者)で、横浜、大阪、根岸など6か所の製油所内にある発電所(計84万キロ・ワット)で発電した電力を、電力会社に販売している。企業に電力小売りも行っており、電力事業を強化する意向を示したものだ。 東電が検討中の火力発電所の売却に関しても、「製油所のそばにも(発電所が)あり地縁がある。東電を含めた電力事業にやれる範囲で協力したい」と語った。