1度きりの消費よりも、めぐる関係をつくる──まちおこしをしない高松・仏生山はなぜ人を惹きつけるのか? Tweet 2015.9.8 THU 「高松の仏生山(ぶっしょうざん)がおもしろい」 全国を飛び回っている“地方通”の人に「いま注目する地域」を尋ねたら、一番に教えてくれた場所。それが、香川県高松市にある「仏生山」というまち。 そこでは「仏生山まちぐるみ旅館」という名のもと、温泉を拠点に、飲食店や書店など、まちに点在するお店をめぐる関係がつくられていると言う。まちぐるみ旅館がきっかけで、そこで生まれ育った人が戻ってきたり都心で暮らす人が移住をしてきたり、暮らす人と小さなお店がほんの少しずつ増えているのだとか。メディアで大きく取り上げられることも、“まちおこし”が盛んに叫ばれているわけでもないその場所で、いま、何が起こっているのだろう。 まちはときに、そこに住む人たちの価値観やライフスタイル