上場とは、それが起業家に幸福をもたらすという「大きな物語」だ、と捉えたとき、その有効性をいまだに信じるVCと、もはや信じていないウェブ起業家の間に、コミュニケーションが成立しない状況が散見される。これは変形したジェネレーションギャップか。
ベンチャー起業家Jason Calacanisが「ワーカホリックでない奴をクビにしろ」と書けば、37signalsのDHH(David Heinemeier Hansson)が「ワーカホリックこそクビにしろ」と書き、ブログで議論の応酬がなさているようです。 私も「ベンチャー」と「ワーク・ライフ・バランス」については一家言あります。まずはシロクマ日報さんのまとめ・所感を引用してみます。 シロクマ日報 > ベンチャー企業では、家庭を犠牲にしなければいけないのか? : ITmedia オルタナティブ・ブログ 従って重要なのは、「私生活を犠牲にせよ」「いやするな」という一般論を唱えることではなく、それが会社と、個人の人生の両面でプラスになっているかどうかを考えることだと思います。ただ一般的に言って、ベンチャー企業では不安定な状況に置かれる可能性が高いのは事実ですから、「ベンチャー企業では」という前
~ ここまでのあらすじ ~ Jason Calacanis が自身のブログで「ワーカホリックでない奴をクビにしろ」という記事を公開(ただしその後、「自分の仕事を愛せない奴をクビにしろ」という表現に転換)。 それに対し著名なブログから非難の声が相次ぎ、TechCrunch の Duncan Riley がとりわけ辛辣な記事を書く。 さらに 37signals の David Heinemeier Hansson が「ワーカホリックこそクビにしろ」という記事を発表するに至り、批判は最高潮に。 しかし Robert Scoble は Jason を支持、Duncan に対し「オメーのボスの Mike Arrington に聞いてみろ!遊んでて今の地位まで上り詰めたのかって」と言い放つ。 一方、A VC の Fred Wilson は Jason の記事で本来のテーマだった「ベンチャー企業でどうコ
私の記憶庫にはたくさんの「日常生活の中の少しだけ変な出来事」が格納されている。長いこと「変な出来事は誰の日常でも起こっている」と信じていたのだが、実は私が「変なことに出会いやすい体質なのでは」と、とある人に指摘された。 私が出会った少しだけ変なことには例えばこんなのが: その1:浪人(とスーパーマン)に出会う 小学生の頃、新宿駅を母と妹と歩いていたら、侍姿(旅の浪人風。脇差を付け、三度笠をかぶっていた)に道を訪ねられる。 「三越はどこでござるか」とか、言葉遣いも時代劇風だった。 母が何事もなかったかのように 「あ、三越だったら、3つ目の角を右に曲がってすぐですよ」てな感じで返事をしたら、 「かたじけない」 とか言って、姿を消していった。 私はもう仰天して、 「お母さん、あの人なになになに」と聞くと母は、 「しっ、静かに。この街には変な人がいっぱいいるんだから、無視するの!」と。 すると、そ
狭義のベンチャー "high growth venture" 中小企業 "small business" / "life style venture" ー「high growth venture」は、核となるコンセプトや技術があって、それを市場にもたらすことを目的とした若い会社。5年間程度で50億円規模の売上げを達成するような、急激な成長カーブを想定する。ー ー「中小企業」は、核となるコンセプトや技術はあることはあるが、「それで世の中を制覇しよう」という野望は薄い。仕事を受注しながら、利益がでたらだんだん業容を拡大して成長していく。ー ー 「中小企業は駄目で、high growth ventureがいい」というのではない。この二つは違うタイプなのだ、というだけだ。ー ー経営の箸の上げ下ろしまでこまごまと口を出してくる外部資本(ベンチャーキャピタル)などいれずに、自分の好きなペースで仕事をし
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