[高篠氏] あれはうまくいったのですが、その後にシャープの液晶ビューカムが出てきて、ソニーの商品はちょっと特徴がなくなってた。'90年くらいに全世界でものすごくカムコーダが売れまくったのですが、操作がだんだん難しくなったり価格が高かったりで、マーケットがだんだんシュリンクしていって、'92~93年には生産調整やらなにやらとどん底がきた。そのときに「お前カムコーダをやってくれ」と言われて、「嫌だ、ああいう覗くような物は」と。 [高篠氏] 通用するんですよ、うちは。でも最後まで断り切れないってのもまたうちで。それでカムコーダへと。 あの頃ウォークマンってのはカセットケースサイズで、ものすごい勢いで小さくなっていた。小型にするマネージメントとか、やり方やらせ方とか、いろんなノウハウがありまして、それでカムコーダに行ったんです。でもその頃には、パスポートの方が一回り小さくなっていたんですね。僕が「