日本在宅医学会第1回研修プログラム交流会が10月18日,順天堂大学(東京都文京区)において開催された。同学会では2002年に在宅専門医制度を立ち上げ,これまで79人の在宅医療専門医を認定しているが,昨年10月に「在宅医療研修プログラム」の募集を開始し,今年4月から新たな在宅専門医制度を開設した。交流会では,研修プログラムに参加している指導医,研修者が一堂に会し,研修についての議論や情報交換が行われた。 はじめに,平原佐斗司氏(梶原診療所)が研修開始から半年が経過した研修プログラムの現状を報告。現在のわが国の地域医療の課題として,質の高い標準的な在宅医療の提供を挙げ,質が担保された在宅医をコンスタントに一定人数育成する制度が必要だと述べた。 続いて行われた研修プログラム交流会では,プログラムに参加している4施設のカリキュラムや現状が報告された。現在研修プログラムは32(研修施設46施設,指導