昼食。クチヨセ中。 知識と行為 (1983年) 作者: 黒田亘出版社/メーカー: 東京大学出版会発売日: 1983/08メディア: ?この商品を含むブログ (4件) を見る 文法的注釈: 〈文法的/経験的・事実的〉 二世界論の罠から経済的に逃れるやりかたについて。 ある体験の原因について語ることは、その体験の対象について語るのとは確かに別なことである。いま庭先で昼下がりの要綱を浴びている牡丹の花についていえば、牡丹の花弁から私の目にいたる反射光の伝播や、[..] 神経伝道の生理過程を指して私の視覚体験の原因と呼ぶことにいささかの不都合もない。しかし私の目を楽しませているのはあくまでも牡丹花の豊麗であて光線や神経過程ではないのだから、それらを私の知覚の対象と呼ぶのはもとより不当である。たとえばそのように「体験の原因」と「体験の対象」とは違う、二つは異なる概念である、と言い切って構わないと思う