2004年、カリフォルニア州のマウンテンビューに本社を移したグーグルは、いまや世界40カ国以上に70以上のオフィスを擁するまでに事業を展開させている。インターネット事業といえばフラットなイメージだが、建物はどの支社も各国の文化に溶けこみ、地域色を前面に押し出している。ニューヨーク支社のビルは、元は港湾局が使用していた歴史ある建物。むき出しのレンガの壁面が、いかにもニューヨークのアパートらしい風情となっている。 ニューヨーク支社には、約3500人が勤務しており、従業員は広告部門と開発部門でそれぞれ半分ずつを占める。ニューヨークは広告・メディアの集積地なので、営業部隊が手厚く展開しているのだ。開発面でいえば、ニューヨーク支社は、Google DocsやGoogle Driveの開発拠点となっている。すでによく知られたことだが、建物に足を踏み入れれば、グーグルが仕事と遊びをミックスした文化を持っ