デイノコッカス・ラディオデュランス(Deinococcus radiodurans、「放射線に耐える奇妙な果実」という意味[1]、かつては Micrococcus radiodurans と呼ばれていた)はグラム陽性細菌(グラム染色自体は陽性だが系統、構造的には陰性菌に近い)に分類される極限環境微生物で、放射線耐性生物としては最も広く知られ、研究が進んでいる生物である。 10Gyの放射線でヒトを、60Gyの放射線で大腸菌を殺すことができるが、D. radiodurans は5,000Gyを浴びても死滅せず、15,000Gyでも37%は生き残る。 また放射線だけではなく高温、低温、乾燥、低圧力、酸の環境下にも耐えることができる。D. radiodurans は複数の極限環境に対応できる生物である。そのため「ギネスブック」には世界で最も放射線に強い細菌として掲載されている。ただし、D. rad