「うるせーぞ、この野郎!」 いまから40年前のきょう、1980年4月23日、日本武道館で、坂本龍一(当時28歳)が大観衆に向かって怒号をあげた。坂本はこの日、細野晴臣(当時32歳)と高橋ユキヒロ(現・幸宏/当時27歳)とともにイエロー・マジック・オーケストラ(YMO)の一員として、小学館の雑誌『写楽(しゃがく)』の創刊記念イベントに出演していた。 YMOは欧米から“逆輸入”された YMOは1978年、細野が坂本と高橋を誘って結成された。シンセサイザーなどの電子楽器を駆使した彼らの音楽は、テクノポップと呼ばれ、まず欧米から人気に火がつく。1979年5月に1stアルバム『イエロー・マジック・オーケストラ』がアメリカで発売され(日本盤は前年11月発売)、8月には米西海岸を拠点とするバンド・チューブスのロサンゼルス公演にゲスト出演。現地の聴衆を沸かせ、前座にもかかわらずアンコールが起こった。この勢
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