約1年前、保育大手のグローバルキッズが5年に渡って都内の各保育園で「保育士の名前貸し」を行い、運営費など不正受給していた問題が明るみに出た。親会社のグローバルキッズCOMPANYによれば、名簿偽造などによる不正受給の合計2267万円を行政に返還した。 保育士の配置違反に関する問題は後を絶たず、8月4日も、東京都目黒区が認可保育園「ピュアリー目黒南保育園」(運営会社はフェイスフルラバーズ・川崎市)では3年間で約5500万円の不正受給があったとして、行政が運営費などの返還を求めると公表したばかり。 90年余りの歴史ある都内の社会福祉法人「東京児童協会」で、2020年度に約1300万円の運営費を過大に受給していたことが、筆者の独自取材で分かった。関係者が行政に「公益通報」したことで、2ヵ所の保育園で勤務実態のない本部職員の名が保育園の名簿にあったことが発覚した。 “保育士の名前貸し”が行われてい