中国の四川省成都市発着の国際列車の運行や、物流インフラ整備を主に担っている成都国際鉄路港は5月25日、成都市とロシアのモスクワを結ぶ中欧班列が同日に運行開始したと発表した。同路線は成都市を出発後、新疆ウイグル自治区アラシャンコウ(阿拉山口)市の口岸(注)から国境を越えてカザフスタンに入り、モスクワまでを約10日で結ぶ。これまでは成都市とモスクワ周辺の8都市との間で中欧班列が運行されてきたが、片道平均16日程度の日数を要していた。今回の路線の開通で輸送時間の大幅な短縮と、オペレーション効率の向上が期待されるとしている。 成都市から輸送する主な品目は家電、機械部品、靴・衣類などとなっている。中国の習近平国家主席とロシアのウラジーミル・プーチン大統領は5月16日に北京市で会談した際、「国交樹立75周年に際しての新時代の包括的戦略協力パートナーシップの深化に関する共同声明」を発表。その中で「ロシア