12日、英野党・労働党の新党首に、左派系候補者ジェレミー・コービン氏が選出された。 選出までの詳しい情報やその政治信条については、木村正人氏の記事が非常にわかりやすい。 ほかの3人の候補者と比較して、20歳以上も年上のコービン氏(66歳)は、労働党が掲げてきた中道路線からは一線を画す。選挙運動中は鉄道や電力会社の再国有化などを主張した。かつての労働党=「オールド・レイバー」への回帰と見る人もいる。 コービン氏が党内で支持を受けた1つの理由に「ニュー・レイバー」への嫌気もあったようだ。 ブレア・ブラウンと「ニュー・レイバー」時を1990年代に戻してみよう。英国では、日本でもよく知られている、英国初の女性首相サッチャー氏による政治が1979年から1990年まで続いていた。その後を引き継いだのが、サッチャー氏にかわいがられていたジョン・メージャー首相。カリスマ的な魅力とは程遠かった。 そこにさっ