2 極左暴力集団の動向と対策 (1)極左暴力集団の動向 暴力革命による共産主義社会の実現を目指している極左暴力集団は、平成25年中も、組織の維持・拡大をもくろみ、暴力性・党派性を隠して大衆運動や労働運動に取り組んだ。 革マル派(注1)は、同年2月、結成 50周年を迎え、都内で記念集会を開催した。また、安倍政権が進める諸施策に反対し「政権打倒」等と主張した独自の取組を行うとともに、反戦・反基地、反原発等を訴える集会やデモ等に参加し、同調者の獲得を図った。一方、革マル派が相当浸透しているとみられる全日本鉄道労働組合総連合会(JR総連)及び東日本旅客鉄道労働組合(JR東労組)は、JR東労組の組合員らによる組合脱退及び退職強要事件(注2)について、刑事裁判の終結後も、同事件を「国策弾圧」、「えん罪」と主張し続けた。 中核派(党中央)(注3)は、結成50周年を記念し、同年12月、革共同50年史として