科学技術振興機構(JST)が管理する大学ファンドで、2022年度4-9月末の運用収益率はマイナス3.67%だった。グローバルな株価下落や、金利上昇に伴い債券価格が下落した影響を受けた。 JSTが8日、財政制度等審議会財政投融資分科会に提出した資料で明らかになった。9月末の運用資産額は4兆9305億円と、3月末の5兆1186億円から1881億円減少した。 鈴木俊一財務相は会見で、大学ファンドが「長期的な運用であることを踏まえ、短期的な損益に一喜一憂はしない」と述た。一方、「財務の健全性を確保することは重要」「所要の益が出るように期待している」とし、引き続き運用状況を注視すると語った。