24年ぶりの円買い介入実施からおよそ1週間。円相場は再び1ドル=144円台まで下落し、市場が介入実施の節目と意識する145円付近での推移が続く。今後の円相場はどう動くか。日本円に関連する取引をしている海外ヘッジファンドの運用責任者3人に投資戦略を聞いた。(聞き手は南泰葉、犬嶋瑛)「円買いはひとまず停止」英ミレニアム・グローバル・インベストメンツ共同CIOリチャード・ベンソン氏――円を巡るポジ
ポイント1:運用目的の違い ヘッジファンドが投資信託と大きく異なる点は、運用の目的です。ヘッジファンドは「絶対収益」、投資信託は「相対収益」を目指しています。 ヘッジファンドが掲げる絶対収益では、どんな相場でもプラスの利益を追求します。ベンチマーク※と比較するのではなく、どのような市場の動きがあろうとも収益が求められます。つまりどの指数にも関係なく常にプラスのリターンを目指すのが基本です。 ※ ベンチマーク:比較する際の基準(競争相手) 一方で、投資信託が掲げている相対収益では、ベンチマークを上回る運用を目指しています。たとえば投資対象が日本株の場合、東証株価指数(TOPIX)をベンチマークとして設定することが多くあります。 このような投資信託では、TOPIXを上回ることを目標としているため、もしTOPIXが30%下落しても、下落幅が30%よりも小さければ、たとえ利益がマイナスでも運用が成
ヘッジファンドが円下落を見込むポジションを先週、3カ月ぶり高水準まで積み上げた。主要国が利上げを競う中、日本銀行は超低金利政策を維持すると見込むためだ。 米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによると、レバレッジドファンドは先週、円のネットショート(売り越し)を1万8836枚増やしており、これは昨年3月以来の拡大規模だった。同週は米消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回る上昇率を示し、日銀が現状維持とみられる中で米金融当局が積極的な利上げに動くとの期待が高まり、相場が荒れた。 円は今年これまでに対ドルで20%下落し、G10通貨で最悪のパフォーマンスとなっている。日米の金利差拡大が背景だが、このスプレッドは今週さらに広がるもようだ。米連邦公開市場委員会(FOMC)が1ポイント利上げを決める可能性もある中、日銀は超低金利の継続がほぼ確実視されている。 黒田日銀は動かず、緩和修正「可能性低い
金融庁が仕組債をバリバリにディスっていることが話題です。金融庁は販売手法は指導しても、商品自体に踏み込むのはまれ。しかし、EB債を見ると、なるほど人は頻度の低い重大リスクを正しく評価できないものだと、改めて思うのです。 社債なのに高利回り EB債とは? 低頻度の重大リスク 頻度の低い重大リスク 社債なのに高利回り まず8月末に、金融庁は銀行証券各社の仕組債の販売実績の点検に入りました。これを受けて、千葉銀や横浜銀などが仕組債の販売停止に乗り出しています。 www.nikkei.com ぶっちゃけ、仕組債を買って大損失を被った投資家がたくさんいて、その苦情によって対策に乗り出さざるを得なかったというのが実際のところ。ではなぜ損失を被ったかというと、米国株特にハイテクグロース株の大幅下落で、元本90%毀損なんてことが起きたからです。 あれ、仕組債って社債だよね? 倒産もしていないのに元本が10
最近はすっかり聞かなくなりましたが、一時一世を風靡したのがヘッジファンドです。最近有名なのはレイ・ダリオのブリッジウォーターで「世界最大規模のヘッジファンド」なんて呼ばれますが、その戦略として話題になるのはリスクパリティでトラディッショナルなポートフォリオを組んだ「オールウェザー」のほうで、いわゆるヘッジファンドらしい「ピュア・アルファ」のほうはあまり話題になりません。 というわけで、今回はヘッジファンドの投資戦略について、調べたことをまとめておきます。 ヘッジファンドの基本戦略 レラティブ・バリュー ディレクショナル ヘッジファンドの魅力 ヘッジファンドの基本戦略 いわゆる普通の投資家は、「上がりそうな株を買って持つ」という方法で投資をします。これはプロの投資家、いわゆるアクティブファンドのファンドマネージャーも同様で、キモはどの株が上がるか、見極めることにあります。 ところがヘッジファ
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