まとめ 「彼方のアストラ」はSFじゃない!論争に見てる人が反論『ミステリだろ?』『萩尾望都だろ?』 ラストに作者の回答。まとめ主はSFもミステリもどっちも好き 61006 pv 217 19 users 227
新作『そいねドリーマー』の発売を記念して、2018年5月のSFセミナーにて行われた伝説のインタビュー「百合との遭遇2018」採録を公開いたします。 (9/13追記:続篇を公開しました) 宮澤伊織『そいねドリーマー』 (2021年追記:現在は文庫版が刊行されています) ■覚悟宮澤 こんにちは、宮澤伊織と申します。昨年にハヤカワ文庫から『裏世界ピクニック』を出したことで、本日ここに呼んでいただきました。 ——『裏世界ピクニック』は、この世界の〈裏側〉に謎だらけの異世界が広がっていて、そこを女子ふたりが探検していくというSFサバイバルホラー小説です。SFやホラー要素はもちろん、この「女子ふたり」という部分も大変な好評をいただけて、シリーズ化して現在2巻まで刊行されています。 宮澤 百合好きの方々にも喜んでいただけて嬉しく思っています。 ——はい。ということで今回の「百合との遭遇」は、宮澤さんが小
■ 映画化された「あなたの人生の物語」を観てきた (例によって「メッセージ」という邦題がアレなのでこんなタイトルだが、邦題の話は本文のあとに書く) 最初に盛大なネタバレを書いてしまうが、ばかうけに似ているとして急遽プロモーションに使われた宇宙船だが、実際はぜんぜん似てなかった。むしろ巨大な甘食にそっくりなので甘食業界にはがんばっていただきたい。 あなたの人生の物語 (ハヤカワ文庫SF) テッド・チャン 早川書房 ¥1,056 さて、テッド・チャンの傑作「あなたの人生の物語」が映画化されると聞いたときは(SFファンのごたぶんに漏れず)ばっかじゃねーの!?と思ったわけだよ。だってさ、「あなたの人生の物語」といえば、異星人との地味~なファーストコンタクト物で、宇宙船もなければドンパチもない。だいたい〈ヘプタポッドA〉で光明のみえてきた交流が〈ヘプタポッドB〉の登場でひっくり返り、フェルマーの原理
大型SF小説 『FEATHER ~世界は、ひとつじゃない。~』第1巻発売イベント開催!秋葉原でIMALUさんがSF小説を学ぶ!タイムマシンがある世界が舞台、「40年後、未来は楽しみ」IMALUさん、大桃美代子さん、長州小力さん、阿久津ゆりえさん、星野みちるさんも集結/55人の限定チーム『COTORI』による2000冊の小説無料配布も実施 出版事業を手がける株式会社ブループレス(本社:東京都世田谷区)は、七村謙(ななむら・けん)著作の長編SF小説『FEATHER~世界は、ひとつじゃない。~(以下 FEATHER)』(公式HP:www.feather00.com)の第1巻を、2015年3月28日にHP直営店舗をはじめ、全国書店にて発売いたします。そしてこの度、クリエイターが集結し、SF、ライトノベルの分野のみならず、総合アートを軸とした様々なジャンルの作品を展開する「ProjectF」の始動第
大ヒット中「君の名は。」ようやく見てきましたよ。 人込み苦手だから空いてから見に行こうと思ってたんだけど、いや、公開四週目のレイトショーでもかなり入っててですね。びっくり。 良かったですよーー! エンターテイメント剛速球。 意外性はないのだけれど「……待って、これってもしかして……やっぱり! そんなぁ! ……え、でもこれって……ああ! やっぱり! そんな! ひどい!!」みたいな。 「くるぞ、くるぞくるぞ……きたぁ!!」を堪能できる映画でした。いや、ベタな展開って、ハマると本当に力強いなとあらためて。 なんか、黄金時代と呼ばれる50年代のSFのいいところをぎゅっと煮詰めたような作品だと思いましたねー。 原案:ジャック・フィニィ、とか原案:ロバート・F・ヤング、とか原案:レイ・ブラッドベリって書いてあったら多分信じる、私。 で、ですね。個人的にはこういう「抗いがたい非情で理不尽な運命に、それで
神の水 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ) 作者: パオロ・バチガルピ,中原尚哉出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2015/10/22メディア: 単行本この商品を含むブログ (8件) を見るパオロ・バチガルピが今年も長篇新刊を出したわけだが、そこでテーマに選ばれたのは水! 現実世界の危機と状況をベースにして、石油資源が枯渇した世界の長篇『ねじまき少女』を筆頭にこれまで幾度も地球資源によって追いつめられていく人類を描いてきたバチガルピだが、今回はそのテーマがいよいよ生命の根源たる水に到達したことになる(短篇「タマリスク・ハンター」では先行で触れているが。)。 水利権をめぐる国家は州ごとに分断され、軍隊まで持つようになった水道局同士の銃撃戦、拷問などが頻発するハリウッド並のエンターテイメント大作であるのに加え、破滅が免れ得ない世界で誰が、どんな価値観を持った人間が生き延びるのかを問いかける作
エピローグ 作者: 円城塔出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2015/09/17メディア: 単行本この商品を含むブログ (11件) を見る おもしろかった。 円城塔って、SFのひとつの先鋭地点だと思う。 あまりこういうことから書き始めない方がいいとわかりつつ、でも同時に、どこかでこれに関して自分の意見を明確にしておきたいと思ってることがある。 未だに続く伊藤計劃のトリビュート・フェア的な状況について。 これ、今もときどき話題になって是非が議論されてるのを目にするんだけど。(というかちょうど今現在まさにそんな状況のようで。) 俺自身に関して言えば、伊藤計劃をめぐる今の風潮にははっきりと辟易している。 伊藤計劃の意義は肯定してるしどちらかといえば好きな作家。でもなんでいつまでも日本SFが伊藤計劃に引きずられなければならないんだ、っていう思いがあって。それには、伊藤計劃という名で日本SFを語
伊藤計劃トリビュート (ハヤカワ文庫JA) 作者: 王城夕紀,柴田勝家,仁木稔,長谷敏司,伴名練,藤井太洋,伏見完,吉上亮,早川書房編集部出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2015/08/21メディア: 文庫この商品を含むブログ (3件) を見る本書『伊藤計劃トリビュート』を読んでいて実感したのはいまの日本SFシーンは6年前よりも面白い、ということだった。それは6年前がつまらなかったとかいうネガティブな話ではなく、シーンを担うべき新鋭が次々と現れ、よりその分量と幅をまし、日本SFがその多様な窓口と質的な深さを獲得した結果であろうと思う。そうした日本SFの現状を押し詰めたように、「いま」の面白さだけではなく、「未来」に向かって面白さが増していくに違いないと確信させる「期待」まで本書には詰め込まれている。 それは本書執筆陣と中編の並び順を見てみるとよくわかる。藤井太洋、伏見完、柴田勝家、吉
SFまで10000光年 作者: 水玉螢之丞出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2015/07/23メディア: 単行本この商品を含むブログ (4件) を見る絵と手書き文字で彩られたページはいつも独特な雰囲気を漂わせ、当たり前のようにそこにあったのでこの先もずっとあるものだと思い込んでしまっていたが、終わるときは終わってしまう。本書『SFまで10000光年』は昨年の12月13日に亡くなられた(解説、大森望さんの言葉を借りれば「最大公約数的には、たぶん、イラストレーターということになるだろう」)水玉螢之丞さんの、同名のSFマガジンでの連載をまとめたコミック・エッセイのような作品である。1993年1月号から一旦の区切りと成る2002年12月号までが納められている。SFマガジンではその後、2003年から『SFまで100000光年』と名前を変えて、亡くなる直前まで連載を続けていた。cakes.mu
■チャッピー (監督:ニール・ブロムカンプ 2015年アメリカ映画) ■良くも悪くもニール・ブロムカンプ映画 ニール・ブロムカンプの最新SF映画『チャッピー』、実は最初あんまり観に行く気がしなくてね。だって自意識持ったロボットだのAIとかいうテーマってもう食傷気味でさあ。ってか、自意識持ってなんかいいことあんのか?ニール・ブロムカンプの映画自体『第9地区』はそのアレゴリーの在り方が面白かったけど『エリジウム』はその二番煎じだったし、全体的にシナリオが乱暴だなあ、と思えて監督自身への期待度が薄まってきてたんですよ。とか言いつつ暇だったんでプラプラと劇場に行ったんですが、なんでしょう、良い意味でも悪い意味でもやっぱりブロムカンプらしい作品でしたね。 舞台は例によって近未来の南アフリカ・ヨハネスブルグで、例によって治安が悪くてたちの悪いチンピラがいて、例によって汚れたデザインの機械やら武器が登場
本書死者の代弁者(エンダーのゲームの続編)をエンダーのゲームを読みながらも僕は読んでいないのだがそこには明確な理由が存在していた。別にそんなたいしたもんじゃないが、「だって、エンダーのゲームが面白かったのはあの状況があったからこそで、続編はあの状況じゃなくなってるんだから面白いはずないでしょ」と思っていた。 その頃僕はSFにハマリかけの大学生で名作と名高い作品を片っ端から読み漁っていた時期だ。読むべき作品はいくらでもあってオーソン・スコット・カードの名前もよくしらなかった。そのまま長い年月を超えて来てしまって今初めて読んだわけだけど、これ、めちゃくちゃ面白いな!? 下手したらエンダーよりも面白くないか? 新訳だからだろうか? 僕はどうにも記憶にないのだが訳の評判はあまりよくなかったようだ。 物語はエンダーの死後三千年経った時点から始まる。三千年も経ったのかあ……じゃあエンダーもとっくに死ん
ブループレスは3月27日、書店との直接取引による出版事業の展開を発表した。取次を介さないことで流通コストを削減し、代わりに書店マージンを約40%~60%と高く設定する。売掛金の回収サイクルは2カ月で、注文条件や返品条件などの諸条件は、各書店との交渉により決定するという。現時点で取引書店として有隣堂の名が挙がっている。 同社は、「シナリオ、映像、文芸性において他の追随を許さない圧倒的なコンセプトアート作品を実現」することを目標に、小説家やイラストレーター、アーティストなどのクリエイター陣が直接連携し、さまざまなジャンルの作品を発表していく大型コラボレーションプロジェクト「ProjectF」を展開中。 その第1弾として、元経営コンサルタントである七村謙さんのデビュー作となる長編SF小説『FEATHER~世界は、ひとつじゃない。~』第1巻を3月28日に発売する(初版発行部数は1万部を予定)。 3
風のハルキゲニア @hkazano なんなんだろうこれは。「新人作家による長編SF小説」というところは気になるのだけど。 / “2,000冊のラノベを無料配布するイベントが21日に実施 (取材中に見つけた○○なもの) - AKIBA PC Hotline!” htn.to/usqkaG 2015-03-20 01:19:09 風のハルキゲニア @hkazano えーと、個人出版でラノベを出し、2000冊を無料配布、タレントともコラボレーションして、アニメ化、プロモーションビデオの制作なども決定しているということなのか。富豪作家?feather00.com 2015-03-20 01:24:01 風のハルキゲニア @hkazano 「シンガー・ソングライターの川嶋あいが、テーマ曲として既存曲の『YES/NO』を本作のために提供、本作のPRを担当するタレント陣としてIMALU、大桃美代子、長州
元外資系経営コンサルタント・七村謙氏の作家デビュー作という長編SF小説「FEATHER 〜世界は、ひとつじゃない。〜」1巻【AA】の、発売記念の無料配布イベントが、秋葉原UDX広場で21日に行われた。 長編SF小説『FEATHER』は、配布していたチラシによると『トップクリエイターが集う、前人未到のコンセプトアートSF小説!ベルギーのブリュッセルを舞台にタイムトラベルやゲノム科学を扱う本格小説!』で、電子書籍版1巻【AA】が2月28日から配信中で、書籍版1巻【AA】は3月28日発売みたい。 今回、秋葉原UDX広場で開催された「FEATHER」1巻発売記念イベントは『発売前の本書を無料で2,000冊、主人公の顔のイラスト入りオリジナル缶バッジを、55人の女の子、ProjectF限定チームCOTORIが配布します』というものだったようで、タレントのアントニオ小猪木氏・長州小力氏・大桃美代子さん
というか、「サザエさん時空」に代表される、主人公たちが歳を取らないのはループものじゃ無いと思うんだよね。 もっと極端なことを言えば、ループとして一緒くたにされがちな物語の類型には、以下の5種類があると思うわけだよ。 ループもの(劇中の人物がループに自覚的で目標達成型)ループもの(劇中の人物がループに自覚的で好き勝手型)ループもの(劇中の人物がループに無自覚もしくはメタ)不老もの(劇中の人物は歳を取らないが、世界は変わる)遅延加齢もの(極端に歳のとり方が遅いが、進んでいる)それぞれ結構違うと思うわけだよ。 ループもの(劇中の人物がループに自覚的で目標達成型)これが、SFに代表される時間ループものなんかでの主流だよね。 最近(?)の作品だとオール・ユー・ニード・イズ・キルなんかが典型例で、映画版もかなり良いよ。 何らかの理由でループに巻き込まれた主人公が、ある目標を達成しようとするのが基本。
SFというものはつまり、センスオブワンダーだ、と言いますけれども。 そういう不思議な感覚を持ち込むことで何を描くか言うと、常に人間という存在そのものなんだ。ボクらが今いる場所が、どういう場所なのか?ぼくらはどういう存在なのか、それを別の視点からつきつけ、体験させてくれる。 そして、そのセンスオブワンダーの代表的シンボルが宇宙だ。宇宙の前では人間は常に自問自答を強いられる。ある種の宗教体験…そんなものがあるのではないか…いや、あって欲しい。そう思わずにいられない、神秘性、美しさ、そして怖さ。それが宇宙の魅力なんだ。 という訳で、 今年一番のSF映画と話題の「インターステラー」を見に行ってきた。監督は大好きなクリストファーノーランだし、監督の言葉からこれまたボクの好きなカ−ルセーガンの「コスモス」の話がでてくる当たり、もう期待ムンムンですよ。批評でも、「2001年宇宙の旅」や、「コンタクト」み
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