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今年の「かわいい」
reraharuse.exblog.jp
「嫌われ松子」について書いたら、その前に見た「ヨコハマメリー」についても書きたくなった。 これは、戦後米兵相手のパンパン〈売春婦)をしていた女の話だ。 白いドレス、白い帽子、白い顔。まるで舞台から抜け出したような異様な風体で、横浜の街角に立ち続けたメリー。 将校しか客に取らなかった。好きだった男がいつかは自分のところに」帰ってくるかもしれない・・・と思って港町を離れなかった。あまりにもブットンデたんで、「彼女は皇族出身だ」という噂が流れた。いつもその前に立たせてもらってるからと、何件かのお店に義理堅くお歳暮を配った。しばしばコンサートを聴きに行った。そんな「わが道を行く」娼婦だったメリーさん。 でも、寄る年波には勝てない。ビルの廊下に置かせて貰った、小さなイスの上で毎晩寝る生活に終止符を打って、彼女は故郷に旅立つ。白塗りの、暗黒舞踊団のような顔のまま汽車に乗って・・・。 他人の思惑・視線を
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