中国に「山寨」という言葉がある。元もとの意味は山中の砦と言う意味で、昔の盗賊や放棄した人民が山林の中に構えた根拠地のことを意味している。管理を逃れて山中に隠れるという意味だったのが、意味合いがだんだんと変わり、今ではコピー品の意味を持つようになってきた。皆さんもご存知の通り中国にはまだまだコピー品が多い。衣料品やブランド看板といったものが代表的であり、携帯電話もブランド名こそ違うものの、概観は完全にコピーされているものがある。この話題を取り上げるきっかけになったのは新聞で「山寨柴油」という単語を見たからだ。柴油とはディーゼル油のことなのだが、なんとディーゼル油の「山寨」が出回っているというのだ。通常のディーゼル油と比較したものが次の表だ。
