フレンチ・ポップス界の奇才、セルジュ・ゲンズブールの子供と言えば、ジェーン・バーキンとの間に生まれたシャルロットが圧倒的に有名。しかしもう一人、歌手そして作曲家として活躍中、というか、最近になってようやく活躍を始めた息子(シャルロットとは異母姉弟)がいる。彼が5歳のときにセルジュは他界してしまったので、さほどの影響は受けていなさそうにも思えるが、さすがというべきか、奇才の才能と心意気のかなりの部分は息子にも引き継がれているようだ。10月2日付の『ジュルナル・デュ・ディマンシュ』紙は、間もなく発売される彼のファーストアルバムについて、またそこに至るまでの軌跡などについて綴っている(Lulu célèbre Gainsbourg. Le Journal du Dimanche, 2011.10.2, p.39.)。 リュリュ・ゲンズブール(本名リュシアン)にとって、父親の記憶は切れ切れのもので