青森市の鹿内市長は、青森駅前の再開発ビルを運営する第三セクターが開業以来初めて債務超過に陥ったことなどを受け、ビルの活用策などに道筋をつけたあとで、市長を辞職する意向を示しました。 「アウガ」が債務超過に陥ったことを受けて、青森市が保有するおよそ24億円の第三セクターの債権を全額回収するのが難しくなり、市議会からは、鹿内市長に責任の所在を明らかにするよう求める声が上がっていました。 こうしたなか、鹿内市長は29日夕方、報道陣に対し、アウガの土地や建物を取得して市役所機能を一部移転するなどして公共化させる道筋をつけたあとで、市長を辞職する意向を示しました。そのうえで、次の市長選挙には立候補しない考えも示しました。 鹿内市長は、29日、市議会の各会派の代表に対し、7月上旬にも臨時の市議会を開いて第三セクターを支援するための議案を提出したい考えを伝えたということです。