4期ぶりの営業黒字を報告する任天堂の岩田聡社長(手前)=5月7日、大阪市中央区の大阪取引所(寺口純平撮影) 任天堂社長の岩田聡氏が7月11日に55歳の若さで死去した。任天堂は平成27年3月期に4年ぶりに営業黒字に転換したとはいえ、主力の北米市場での不振など課題は山積し、改革道半ばでの悲報。最後の表舞台となった6月26日の株主総会で、岩田氏は「娯楽ビジネスはお客様に驚いていただくことに価値がある」との遺言を残した。携帯型ゲーム機「ニンテンドーDS」や据え置き型ゲーム機「Wii(ウィー)」といった革新的な製品開発を主導した「天才」の後を継ぐ経営陣による立て直しが急がれる。(藤原直樹) 最後の表舞台で“遺言” 「雨はほんとに記憶がないんですよ」 京都市南区の本社開発棟で開かれた任天堂の株主総会で、同社幹部は空を見ながら、こうつぶやいた。株主総会は例年、梅雨の時期に開かれるが、任天堂の総会で雨にな
ポーランドの国民記録機関(IPN)が公開した、ボードゲーム「コレイカ(Kolejka、行列)」を試す人びと(2012年7月5日提供)。(c)AFP/Poland's Institute of National Remembrance(IPN)/KATARZYNA HOLOPIAK 【7月17日 FAP】トイレットペーパーやバターを買うために何時間も列に並ばなくてはならない――そんな共産党政権下のポーランドの「退屈な日々」を追体験できる「モノポリー」風ボードゲームの日本語版が、間もなく発売される。制作したのはポーランド政府機関で、近現代の歴史を記録しナチス・ドイツ(Nazi German)政権下と社会主義時代の犯罪を訴追する「国民記録機関(IPN)」だ。 このボードゲーム「コレイカ(Kolejka、行列)」は、「世界で最も退屈なゲーム」と呼ばれているという。IPNの歴史学者トマシュ・ギンター
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