「人間ドック」の「ドック(dock)」というのは、もともとは船を修理したり検査したりするための施設のことです。 それを人間に当てはめて、短期入院の健康診断のことを「人間ドック」と言うようになったのです。これが「ドッグ」だと dog(犬)になってしまいます。 「ドッグ」のように促音(小さい「ッ」)のあとの濁音(グなど)というのは、日本人にはどちらかというと難しい発音です。そのため、「ドック」と「ドッグ」とを取り違える人が多いのです。 声に出したときの区別はあいまいでも、スーパーなどで文字にしたときに間違うと目立ちます。いくつか例を挙げてみましょう。 ドッジボール[× ドッチボール] バッグ bag「かばん」(「後ろ」はバック back) バッチファイル batch file=コンピューター用語(「記章」はバッジ badge) ヘット(オランダ語 vet)「牛の脂身」(「頭」はヘッド head