クラウドコンピューティングが注目を集めている。だが、企業情報システムを安心して委ねられるだけの基盤になるためには、クラウドを実現するテクノロジと、クラウドから生まれるサービスの双方が歩調を合わせ、社会のニーズに応えなければならない。両者の間にある“素敵な関係”について、日本発でクラウドビジネスに臨むブランドダイアログの二人の取締役が解説する。今回は、森谷武浩 取締役CTO兼 SaaS/クラウドR&D本部長が、クラウド関連テクノロジの現状を解説する。 一体、どこがどうクラウドなのか 「クラウド」という単語が、種々のメディアを騒がせている。クラウドを利用したインターネットサービスも多数出現し、活況を呈している。クラウドと前後して、SaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)というWebアプリケーションの提供形態も注目を集めている。「好きなときに好きなだけ使え、使った分だけ課金される」という意味
Twitterをはじめとするマイクロブログという新しいコミュニケーション手段が、個人と個人のつながりのあり方を変えていくように、企業内のコミュニケーションにマイクロブログを導入することで、組織の中にも変化が表れてくるようです。 企業向けのマイクロブログ機能を備えた「Salesfoce Chatter」のベータテストを先週開始した米セールスフォース・ドットコム。同社自身も数週間前から社内でChatterを利用し始めたそうです(参考:クラウドで先頭を走るセールスフォースが「過去最大のブレークスルー」を発表。Dreamforce 2009)。 社内が以前より人間的になった それからわずか数週間でセールスフォース社内にどのような変化が起きたのか? 同社エバンジェリストのUmit Yalcinalp氏が、Force.com blogのエントリ「Chatter on Chatter」で次のように紹介し
Visual Process Managerには、以下の4つの機能が備わっています。 ドラッグ&ドロップのユーザーインターフェイスでアプリケーション開発を行う「Process Designer」 特定の手順に沿った操作画面(ウィザード画面)を開発できる「Wizard Builder」 開発したビジネスプロセスのアプリケーションを展開する前にシミュレートするための「Process Simulator」 実行エンジンとなる「Real-time Process Engine」 開発環境もクラウドの中へ クラウドをプラットフォームとするための開発ツールに力を入れているベンダとして、セールスフォース・ドットコムとマイクロソフトの2社はその筆頭に挙げられるでしょう。そして興味深いことに両社のアプローチは正反対です。 マイクロソフトは、これまで築いてきた開発ツールの強みとユーザーベースを最大限に活かすた
クラウドで稼働しているアプリケーションを利用するには、基本的にWebブラウザからネットワークを通じてアクセスする必要があります。しかしアプリケーションの利用環境としてつねにネットワーク接続が保証されているところばかりとは限りません。 ネットワークのつながらないオフラインでの利用をどうするのか? というのは、クラウドのアプリケーションにとって1つの課題でした。 セールスフォースとアドビによるクラウド開発環境 セールスフォースが先月アドビと共同で発表した「Adobe Flash Builder for Force.com」は、セールスフォースのクラウド上で開発したアプリケーションをリッチクライアント化すると同時に、Adobe AIRのローカルデータベース機能によってオフライン対応も実現する開発環境です。 この開発環境はEclipseがベースになっており、そこにSalesforce.comに対応
マイクロソフトがクラウド戦略として、Windows AzureとWindows Serverの互換性、すなわちクラウドとオンプレミスの互換性を高めることを先週明らかにしました。では、同じく先週にイベント「Dreamforce 2009」を開催したセールスフォースはどのような戦略を明らかにしたのでしょうか? 実は同社はこのイベントで特に新しい戦略らしきものは語っていません。これは語るべき戦略がないのではなく、いままでと全く変わらぬ戦略を貫いているため、あらためて語る必要がないためと考えられます。 その変わらぬ戦略とは、企業向けアプリケーションのサービス提供に特化すること、といえます。セールスフォースは創業から一貫して、企業向けのサービスを提供することに特化してきました。最初はCRMアプリケーションをサービスとして提供し、そして数年前からは業務アプリケーションの開発環境と実行環境もサービスとし
クラウドで先頭を走るセールスフォースが「過去最大のブレークスルー」を発表。Dreamforce 2009 クラウド市場を先駆者として切り開き、先頭を走り続けている企業が米セールスフォース・ドットコムです。そのセールスフォース・ドットコムが先週、同社のプライベートイベント「Dreamforce 2009」を開催。「これまでで最も革新的」(同社会長兼CEO マーク・ベニオフ氏)と断言する新サービス「Salesforce Chatter」を発表しました。 Salesforce Chatterとは、簡単にいえば企業内のツイッターです。企業内でつぶやきを共有するツイッター的な機能に加え、つぶやきへのファイル添付機能、従業員リスト機能などが含まれ、業務に必要な情報や社員間の情報共有を実現するエンタープライズ・コラボレーション基盤であると紹介されました。 こうした同社の新基軸が発表された、11月18日(
印刷する メールで送る テキスト HTML 電子書籍 PDF ダウンロード テキスト 電子書籍 PDF クリップした記事をMyページから読むことができます Kenneth I. Juster氏は、米Salesforce.comにて政策や企業戦略を担当するエグゼクティブバイスプレジデントだ。成長を続けるSalesforce.comは、米国以外でのビジネスが全体の30%以上にまで成長し、海外市場での戦略も注目されている。米国にて開催中の「Dreamforce '09」の会場で、Juster氏に海外での戦略やクラウドコンピューティング市場について聞いた。 --Salesforce.comが日本にデータセンターを設置するという話を何度か聞いたが、いまだに実現していない。どういう条件がそろえば日本にデータセンターを設置することになるのか。 Salesforce.comがサービスを開始した当初は、デー
Salesforce.comは米国時間11月18日、社内業務用のソーシャルネットワーキングサービス(SNS)「Salesforce Chatter」を発表した。これまでは個人利用が中心だったSNSを企業向けに味付けしたものだ。 Salesforce Chatterでは、同僚との連絡のためプロフィールを設定したり、現在の自分の状況を表示して今手がけていることを伝えたり、人やアプリケーションからのフィードを購読したりできる。また、共同作業のためにグループを作り、更新情報やコンテンツを共有することも可能だ。さらに同サービスは、現在盛り上がっている2つのSNS、TwitterおよびFacebookを組み入れている。 Salesforce.comの最高経営責任者(CEO)のMarc Benioff氏は、サンフランシスコで開いた同社主催のカンファレンス「Dreamforce」の席上でSalesforc
印刷する メールで送る テキスト HTML 電子書籍 PDF ダウンロード テキスト 電子書籍 PDF クリップした記事をMyページから読むことができます Salesforce.com主催のイベント「Dreamforce '09」が11月18日(米国時間)、サンフランシスコにて開幕した。巨大な基調講演会場が満席で埋まってしまう勢いの同イベントの参加登録者は、1万9000人にのぼった。 基調講演にて同社会長 兼 CEOのMarc Benioff氏が発表したのは、「Service Cloud 2」と「Sales Cloud 2」、そして「Salesforce Chatter」だ。 Service Cloud 2は、9月に東京都内にて開催された「Cloudforce Japan」にて既にデモが公開されていた。Benioff氏が「次世代のカスタマーサービス」と呼ぶこのサービスは、インターネットのク
米Salesforce.comは米国時間2009年11月18日,クラウド・コンピューティング環境を利用した企業向けソーシャル・ネットワーキング・アプリケーション「Salesforce Chatter」を発表した。安全性の高いソーシャル・ネットワークを通じて社員がリアルタイムのコラボレーションを実現できるようにする。ミニブログ「Twitter」やSNSサイト「Facebook」との連携も提供する。 メンバーのプロフィールでは,連絡先情報,専門分野,職歴,写真などを掲載する。これにより社員は,必要な情報について詳しい人や適切な人材をすぐに見つけて連絡を取ることが可能だ。ステータス更新機能で常に発言を発信すれば,電子メールを何度もやりとりしたり,電話会議を長々と続けたりする必要がない。 フィードでは,人々の活動情報を表示するだけでなく,コンテンツやアプリケーションについても最新情報を通知する。同
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