無料配布された天洋食品のギョーザを食べ、従業員が中毒症状を起こした唐山鋼鉄本社=21日、中国河北省唐山市(共同) 中国製ギョーザ中毒事件で、製造元の天洋食品(河北省石家荘市)が事件を受けて日本に出荷できず、中国国内で回収した大量のギョーザが昨年4~5月、同省唐山市の鉄鋼メーカー、唐山鋼鉄で無料配布され、食べた複数の従業員が下痢などの中毒症状を訴えていたことが24日、分かった。唐山鋼鉄関係者や複数の従業員らが明らかにした。 問題を受け唐山鋼鉄はギョーザを回収。中毒症状を訴えた男性従業員の1人は「食べた直後に激しい腹痛に襲われ、そのまま2日間寝込んだ」と共同通信に証言した。 男性は病院で検査を受けておらず、日本の事件で検出された殺虫剤メタミドホスによる中毒と断定はできないが、食後すぐに発症しており、何らかの毒物中毒だった可能性がある。(共同)