アフガニスタン北部のクンドゥズ州で武装勢力に誘拐され、5カ月ぶりに解放されたジャーナリストの常岡浩介氏(41)。誘拐団は敬虔なイスラム教徒とはかけ離れた泥棒集団で、しかも政府側の軍閥だったという。アフガンを愛し、復興の足取りをルポしてきた常岡氏が、死と隣り合わせで過ごした157日間の「怒りと絶望」を語った。 常岡氏がアフガニスタンの武装勢力から解放されたのは現地時間9月4日のこと。157日間に及ぶ監禁生活から生還した日のことを、常岡氏はこう振り返った。 「解放された日の夜、現地の日本大使館でカレイの煮付けをいただいたんですよ。大使は冷凍モノだからと恐縮されてましたが、和食って、こんなにうまいものかと思いました。ただ、ずっと床に寝ていたものだから、ふわふわの布団がかえって居心地悪く感じられましたけど(笑い)」 常岡氏が拉致された4月1日にさかのぼろう。 前日の3月31日は、反政府勢力