米バージニア州リースバーグで、「批判的人種理論」を擁護する女性(中央)と反対する男性(右、2021年6月12日撮影)。(c)ANDREW CABALLERO-REYNOLDS / AFP 【7月2日 AFP】「学校を取り戻す用意はできている?」──活動家のパティ・メンダース(Patti Menders)さんが米東部バージニア州の集会で叫ぶ。米国で広がる反人種差別教育の結果、白人の子どもたちが自らを「迫害者」として見なしている、と訴える人々が結集した。 「イエス!」と数百人の参加者が一斉に答えた。首都ワシントン郊外のリースバーグ(Leesburg)で先月開かれたデモの標的は「批判的人種理論」。米国を分断する文化戦争の一大争点だ。 この理論は1970年代後期に米国の法学界に登場した考え方で、人種差別を法律や制度によって成り立っているシステムと捉え、個人的偏見のレベルでは論じない。 教師たちは教
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