まあ、テレビの人気司会者が無責任に紹介したのがそもそもの始まりなんだけど、欲望自体を悪とみなすようになってきた社会の風潮に微妙にマッチしていたのかもしれない。 痩せられないのは欲望に負けるからだ、じゃあその欲望を減退させちゃえばいいんじゃね?というのが 「スプラッタ・ダイエット」 お腹がすくなら映画を見ましょう、TVゲームをしましょう。という水のごとく低きに流れる方向性は、とても受け入れられやすかった。 これに「ゲーム脳の恐怖」とかいう屁理屈で煽った(煽られた)連中は反対した。以前はその言説に乗っていたTV局はというと、現金なもので当時自社企画中のホラー映画が成功するためにならと「スプラッタ・ダイエット」を持ち上げ、その一方で科学的な特番をつくり、「ゲーム脳の恐怖」を徹底的に叩いた。巻き添えになって一緒に叩きのめされた「水からの伝言」にはえらい迷惑なことだったろうと思う。(もっともネットで