関西電力側が1996年9月に福井県美浜町で着工した原発関連施設の工事を巡り、同県高浜町の元助役、森山栄治氏(故人)がゼネコンの熊谷組に受注させるよう当時の関電幹部をどう喝し、関電側が競合相手の大林組を説得、落札を断念させていたことが7日、共同通信が入手した森山氏と幹部との電話を録音した音声、幹部の業務日誌で分かった。 「大林にちょっとぐらいのことをアドバイスしてもええやないかい」 福井県高浜町の元助役、森山栄治氏と関西電力幹部の、1996年8月8日とみられる電話の主なやりとりは次の通り。 森山氏 原子力安全システムの、研究所の、これまあ別会社の子会社みたいなもんやけど。 森山氏 おまえ、どこまで話をしてくれとんのや。これあの大林がなあ、なかなか、おまえ、降りんらしいやないかい。 幹部 熊谷さんの方からもね、大林さんがえらい頑張ってはるんやと。 森山氏 (大林組が)こんなとこまで乗り込んでこ