HSP(Highly Sensitive Person)。直訳したら「とても繊細な人」。『大人になっても敏感で傷つきやすいあなたへの19の処方箋(長沼睦雄著)』という書籍によると、どのような国や文化圏でも、5人に1人はHSPだという。 筆者自身、そうした傾向があると自認する1人だが、本書を手に取り、深く納得した。以降では、本書の内容をもとに、筆者なりの見解としてHSPについて紹介させていただきたい。 不安や恐怖心が強くて悲観的になりやすく、とても疲れやすい。他人の気持ちに敏感で、強く同調したり、共感したりする。そうした特質は一般的には、内向的だとかシャイだとかいわれてプラスには評価されづらい。 とかく人はポジティブなもの、元気なもの、外向的であることを好むので、そうした傾向は、つい固定観念的にネガティブな特質だと思われがちだが、実はこの社会を生きていくうえで、不利にはならないものである。