経営難に陥っているJ2の東京ヴが身売りを検討していることが19日、わかった。98.8%の株式を保有する親会社の日本テレビから、新たな企業に経営権を譲る方向で数社と交渉している。遅くとも今秋までに、筆頭株主となりうる出資会社を探し、株式を譲渡することを目指している。 運営会社の日本テレビフットボールクラブ(資本金8900万8千円)は、日本テレビから多い年で10億円を超える赤字補填(ほてん)を受けてきたが、日本テレビが昨年の9月中間連結決算で37年ぶりに赤字に転落。収益力が弱いクラブを1社で支えることがさらに厳しくなり、2社以上の複数で経営することを模索してきた。筆頭株主に次ぐ、大株主も探しており、日本テレビの出資比率を20%以下まで落とす考えを持っている。 新たに出資する企業が筆頭株主など大株主になれば、年間数億円の運営費を負担する必要がある。早ければ今季開幕前に決まる可能性があるが、ク