プロ野球のセ、パ両リーグ審判部合同会議が30日、大阪市内で行われ、無走者のときに投手が捕手などからボールを受けて15秒以内に投球しない場合は、審判員が「ボール」を宣告することを確認した。試合時間の短縮が目的。すでに実行委員会で合意済みで、日本プロ野球組織(NPB)が審判員に正式に伝えた。 従来の投球制限時間は「12秒以内」だったが、「投手が打者に正対してから」で運用されてきた。「投手がボールを受けてから15秒」とすることで無駄な動作を減らし、スピードアップを徹底する方針。アグリーメント(申し合わせ事項)に盛り込み、強制力をもたせる。試合中は二塁塁審が時間を計り、15秒を超えたケースは「ボール」を宣告する。 NPBは昨秋、若手選手が実戦を積むフェニックス・リーグ(宮崎市などで開催)で試験的に導入していた。