紛争でしたら八田まで 田素弘 海外のことがちょっと楽しくなる新連載! 民族、言語、思想。違えばやっぱり、事件は起きる。住む場所変われば、起きる事件も、もちろん変化! それを眼鏡美人・八田百合、チセイ(と荒技)で東南アジアの民族問題、アフリカで起きる恐ろしい事件、ヨーロッパで起きる企業問題を解決!? 荒み疲れ果てた世界を、彼女が救う…!!
歴史は勝者の記録だといわれる。その意味で日本の地方都市は二度の敗北を喫したといえようか。国破れ、その後の復興も東京中心の政治経済史として主に描かれて地方の出番は多くなかったからだ。 本書はそうした地方の戦後史の不在を埋める試みだ。著者はホテルマン佐賀忠男が一九八一年に自費出版していた『別府と占領軍』を発掘、再評価し、その業績を踏まえつつ「被占領都市」、「引揚げ都市」という二つの側面から別府の戦後史を追ってゆく。 終戦勅語がラジオ放送された日の午後に早くもモンペを脱ぎ捨て、スカートを履いて派手な浴衣で漫歩する若い女性の姿が別府では見られたという。早くから国際的な温泉保養地として発達し、独自のモダニズム文化を育んでいた町ならではの光景だった。
週刊エコノミストでの板谷敏彦さんの連載がまとまって単行本になっておったわけですが、これがまたまとめて読むと面白いわけです。 なんというか「世界史好きなんだろ? 黙って買って読めよ。楽しいぞ」って内容でありまして、いわゆる通史としての第一次世界大戦前夜の欧州とアメリカ、日本、中国の状況が一望できる、真の意味で歴史の面白さが体現される本なのです。 難点をひとつ挙げるとすると、世界史を知っていたほうが、この本に関しては絶対に楽しく読めます。おさらいとしてWikipediaでも目を通しておけ、捗るぞってノリはありますし、また、世界史における第一次世界大戦の意義なんてのをぼんやり把握してから読み進めることはこの本を二度読み三度読みするよりも楽に全体像が入ってくるという側面はあります。 それだけこの著者の板谷敏彦という人物の知識の奥行きの深さ、のめり込み度合いの強さというものを感じるのですが、この本の
太平洋戦争後期の一九四四年、日米両軍が多数の犠牲者を出した西太平洋のペリリュー島(現パラオ共和国)での戦いをテーマに、青年誌で連載中の漫画「ペリリュー-楽園のゲルニカ-」(白泉社)が反響を呼んでいる。かわいらしい絵柄ながら、壮絶な戦場を描き、青年誌としては異色の題材。作者の武田一義さん(41)は「兵士は、自分たちと変わらない普通の人だった。今も世界で起きている戦争に想像力を向けてほしい」と話す。(小松田健一) きっかけは二〇一五年四月、戦没者慰霊のため天皇、皇后両陛下がペリリュー島を訪問されたことだった。ちょうど次回作のテーマに戦争を考えていた時、目に留まり、昨年二月から青年誌「ヤングアニマル」で連載を始めた。副題の「楽園のゲルニカ」は一九三七年、スペイン内戦に介入したドイツ軍の無差別空襲を受けた都市ゲルニカと、美しい自然に囲まれたペリリュー島を重ね合わせた。
日本が作成した北朝鮮、平壌近郊の地図。(Photograph from Stanford University) 第二次世界大戦後、日本を支配下においた米軍は、日本の軍事機密となっていた地図とその原版を大量に接収し、米国に送っていた。その地図が近年発見され、注目を集めている。 日本軍の地図はアジアの多くの地域を網羅し、地形に加え、気候、輸送システム、現地の生活の情報が詳細に記されていた。こうした情報は侵略や占領の計画立案に使われたと思われ、一部には敵国に送り込まれたスパイが収集したものもある。 これらの地図は「外邦図」と呼ばれるもので、米国にとって諜報活動に役立つ貴重な資料となった。敗戦国の情報だけでなく、新たに台頭してきた敵、すなわちソビエト連邦の情報も含まれていたからだ。米国陸軍地図局は、こうした戦略上重要な資産を1カ所に保管しておくのは無謀と考えた。核攻撃でも受けようものなら、すべて
「戦争にまつわる物理学の本を書いている」著者がこう話すと、周りからは「物理学が戦争と何の関わりがあるんだい?」という言葉が返ってきたという。続けて「ああそうか、原子爆弾のことだね」と言われたという。『戦争の物理学』という本書のタイトルを読んで同じように思った方も多いだろう。もちろん、本書では原爆の事も論じられている。しかし、それだけではない。人を殺傷する際の運動エネルギーも全て物理の法則にのっとり行われている。本書は古代から現代までの兵器の変遷を物理学の視点から読み解いた、一風変わった作品だ。 本書は、それぞれの時代の兵器の変遷を説明し、その兵器がいかに活躍したかを戦記風に記述した後、兵器にまつわる物理的な話へと移る、という構成が取られている。このため、歴史好きの人にもお勧めできる一冊だ。 例えばロングボウという弓の話は「100年戦争」のさなか、ロングボウの活躍により圧倒的な兵力差を誇る重
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