小さな商事会社の営業マン藤本浩平。社内では存在感ゼロで問題児扱いされている藤本には、同僚たちが思いもしない別の顔があった。 究極のラーメン作りを目指し、夜間などにラーメンの屋台を引いていたのだ。 その実力は、屋台が“幻のラーメン屋”と言われるほどで、もちろんスープの真贋を区別できる舌も持っていた。 そんな藤本が人気ラーメン店やラーメン業界の帝王と呼ばれるフードプロデューサー・芹沢達也などを巻き込んで起こす“騒動”とは? 『らーめん才遊記』、そして最新の『らーめん再遊記』へと、シリーズ開始から20年。その初期作、『ラーメン発見伝』から抜粋してご紹介します。 お客さんは「ラーメンを食べていない」!?