麻薬の密売買容疑で逮捕された韓国人3人に対して、中国が6、7の両日、相次いで死刑を執行した。中国は2001年と2004年にも韓国人収監者の死刑を執行した。中国以外の国ではこうしたことは起きていない。中国で麻薬などの犯罪で死刑宣告を受けた韓国人は約20人になるとされ、その執行は今後も増える恐れがある。 中国当局は「麻薬犯罪は外国人でも国民と同じ基準で処罰している」として、韓国政府の善処要請を拒否したという。19世紀の阿片戦争以後、半植民地として虐げられた歴史を持つ中国としては、急増傾向にある麻薬関係者を厳しく処罰せざるを得ない事情があるのだろう。中国の刑法は麻薬や覚せい剤を50グラム以上密輸すれば死刑に処しうるとなっていて、その数百倍を密輸した死刑囚に対する容疑が重いのも事実だ。 しかし、それにしても中国の処置は行き過ぎだ。まず何よりも死刑はそれ自体が野蛮で異常な刑罰であり、人間の尊厳と価値
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