準大手ゼネコン「西松建設」の違法献金事件で、同社のダミーとされる二つの政治団体による寄付やパーティー券購入は、時効にかからない04〜06年で総額6360万円に上り、公設第1秘書が逮捕された小沢一郎民主党代表をはじめ与野党国会議員14人、自民党の5派閥、自治体首長5人に及ぶことが分かった。同社幹部は「西松の金だと相手に伝えていた」と東京地検特捜部に供述しているとされるが、政治家側は大半が「西松の団体と知らなかった」と、食い違う説明をしている。 同社OBが代表を務めていた「新政治問題研究会」と「未来産業研究会」の04〜06年の政治資金収支報告書によると、両団体の寄付を受けた国会議員は9人で、総額は4214万円。小沢代表が6割近い2400万円を占めたが、森喜朗元首相や尾身幸次元財務相ら有力国会議員も、100万円単位の寄付を受けていた。 一方、パーティー券の購入総額は2146万円で、国会議員8