Linuxで一度削除してしまったファイルを復活するには、いろいろと困難な問題がある。最も大きな要因は、Linuxがマルチユーザー、マルチタスクシステムである点だ。削除したファイルを復活させようと思っても、別のプロセスが削除したファイルの領域を使ってしまう可能性があるのだ。従って、ここで紹介する方法で復活を試みても、元に戻すことができない場合もある。 ここでは、「Hello!!!」という内容のhello.txt(11bytes)を削除して、復活してみる。 誤ってファイルを削除した場合は、速やかにランレベル1に移行する。以下のように、suコマンドでrootユーザーになり、telinitコマンドを実行する。 $ su - ←rootになる Password: ←rootのパスワードを入力 # telinit 1 ←ランレベル1に移行 (省略) sh-2.04 # ←ランレベル1でのプロンプト