米運輸省は8日、2009~10年の大規模リコール(無料の回収・修理)問題に絡んだトヨタ自動車の急加速問題に関する最終調査報告書を発表し「トヨタ車の電子制御システムに急加速の原因となる不具合はなかった」と結論づけた。 報告書は急加速の原因を「(既にリコール済みの)フロアマットとアクセルペダルの不具合」と断定、電子制御の問題を一貫して否定していたトヨタ側の主張をほぼ全面的に認めた。 ラフード米運輸長官は航空宇宙局(NASA)と共同で進めてきた調査は「これで終了した」と明言。トヨタはリコール問題が一段落したとして、米国での販売立て直しを急ぐ考えだ。 トヨタ車の急加速問題は、2009年8月に米カリフォルニア州で起きた死亡事故をきっかけに表面化。トヨタはフロアマットなどに不具合があったとして米国内で大規模リコールを実施した。これに対し米議会は、電子制御の不具合が急加速の原因の可能性があるとして調査を