それだけではない。月産数千台から数万台というデジタル家電を製造するメーカーにしてみれば、電子部品実装の高速・高精度・高密度・コスト削減は必須条件だ。また市場ニーズ、変化の激しい市場動向に対応したフレキシブルな生産体制を整えなければ、競合他社に大きく水をあけられてしまう。デジタル家電メーカーにとって電子部品実装というプロセスは、生き残りを掛けた重要なテーマなのである。 こうした中、世界に先駆けた特許技術を武器に、メーカーの求める電子部品実装の高精度化、生産性向上の課題に応え続けている企業がある。そもそも“チップマウンタ”という呼称を初めて使用し、業界に定着させたのは、日立ハイテクノロジーズ(以下、日立ハイテク)である。 日立ハイテクの強みは長年蓄積してきた電子部品実装の技術ノウハウにある。とりわけ電子部品を基板に装着する、ヘッドそのものを回転させる「ロータリーヘッドメカニズム」は日立