北海道の男児置き去り事件は、事態を招いた父親に強い批判が集まったが、同じ親の身としては色々と考えさせられるところがあった。悪いことをした子供に対して、「しつけ」をしなければならないという親の気持ちは世界共通のものだろう。しかし、正しいことを教えるはずのしつけが、いつの間にか「正しくない」しつけにすり替わってしまうことは少なくない。 確かに、今回のケースでは親の状況判断が甘かったのは事実だが、時に「デーモン」化する子供に対し、「プチッ」と脳の回線が切れる経験をしたことがない親はあまりいないのではないだろうか。 かくいう筆者も「プッツン」「カチン」「ドッカーン」の感情に悩まされてきた一人。どうしたら、間違った「しつけ」から脱し、「正しい諭し方」ができるのだろうか。今回は、そんな気持ちと日々、向き合い、悩んできた経験から学んだことをご紹介したい。 ■ 母親が一方的に悪いのか? 「言うこ