根っからの商売人 儲けること自体が楽しい 19歳の時、原宿の歩道で布を敷いて露天商を始めた。そこから生まれ故郷の石川に戻りバーやビデオレンタル店から商売の世界に踏み出したんだ。自分でも根っからの“商売人”だと思う。お金に頓着はない。儲けることが楽しいんだよね。露天商で最初に500円稼いだ時、めちゃくちゃ嬉しかった。 DMMは、将来性があるビジネスは領域をとわずなんでもやる。農業もやるし、サッカーもやるし、AIもやる。消防車も作っている。節操のない総合商社みたいな会社なんだよね。商売をはじめる時は、いつも決してうまくいくって確信があったわけじゃなく、ビデオレンタル店で稼いでいたときは、インターネットを脅威に感じたし、「そんな時代、来ないでほしいなぁ」と願ったもんだよ。 ただ一方で、便利なものが生まれれば世間はそれを使うし、自分にはその大きな流れを変えたり止めたりできるほどの力はないと思った。