2007年1月にEU(欧州連合)に加盟したルーマニアは、EU加盟が射程圏内に入ってきた1999年頃から8年間連続で平均6%を超える成長を遂げている。その勢いはEU加盟後も衰えていない。 経済が好調である1つは、300億ユーロ(約4兆8000億円)にも上る補助金をEUから2013年までに受給する資格を得ていること。もう1つは、200万人を超えるとも言われる在外ルーマニア人たちから送られてくる送金額は、毎年60億ユーロ(約9600億円)とも100億ユーロ(1兆6000億円)とも言われ、こうした海外からの“投資”が経済を支えている。 筆者の勤める会社のルーマニア事務所も、経済の波に乗り、5年前はたしか150人程度だったのだが、現在は600人を超える体制になり、昨年7月には黒海の港町コンスタンツァに第4の拠点を置いた。 沸騰し続ける経済の先には しかし、最近は過熱気味の経済に対し、欧州委員会もルー