準グランプリを獲得した大阪ガス。受賞にあたって、情報通信部の綾部雅之部長は「社内にデータサイエンティストの専門組織を持っていることが評価されたと思う」と述べた。 同社の情報通信部にはビジネスアナリシスセンター(BAC)があり、10年以上にわたって経営に役立つデータ活用を手掛けてきた。具体的には、BACに所属するデータサイエンティストが、エネルギー事業やリビング事業といった事業部門に対して、ビッグデータを活用した事業提案や業務改善案などを提案しているのだ(図1)。採用されると、分析作業などに必要なコストを事業部門から受け取る。それがBACの「売り上げ」になる。